インターネットが普及し始めてから約20年。特にここ10年間は、自分で情報発信したり、情報取得をする機会が格段に多くなりました。
特に、スマホといったデバイスの普及によりSNSにより24時間365日どこからでも世界中に向けて情報発信できます。今やSNSは情報発信に不可欠なツールであると言えます。
世界に向けて情報発信するツールの多言語化
個人のWEBサイトについても同様で、世界に向けて情報発信するツールの一つであると言えます。
世界に向けて情報発信する際に考えなくてはならないのが、WEBサイトの多言語化です。母国語のメインサイトだけでは情報発信していくには限界があります。自分が持っている情報、考えを広く世界に向けて発信していくためには、多言語WEBサイトの構築を意識しなくてはなりません。
そこで、かしこまってご紹介するまでも無いですが、多言語WEBサイトを作る手順をご紹介します。
多言語WEBサイトの構築方法とは?
多言語WEBサイトの基本的な構築方法は以下の手順を踏むことになります。
1.メインサイトのコンテンツを作成する。
2.メインサイトのコンテンツをベースに第二言語、第三言語、…のサイトを作成する。
3.言語切り替えリンク(例えば、Language: Japanese, English, Chinese, French, … といった具合)を作成し、双方向リンクを張る
上記の通りとなります。
端的に言えば、「WEBサイトのマルチ言語化」ということになります。
翻訳をするために採り得る手段とは?
ここで一番問題となるのが、「コンテンツをいかに翻訳して多言語化するか」という点です。
別の言い方をすると、「誰がコンテンツを翻訳するのか」ということです。
選択肢としては、下記の2つになります。
1.コンテンツ制作者が自分で翻訳する
2.外部に委託して翻訳してもらう
1点目の「コンテンツ制作者が自分で翻訳する」は、現実的ではありません。
なぜなら、自分でコンテンツを制作し、翻訳し、翻訳した言語で第二言語、第三言語用のコンテンツを制作するにはそれなりの時間と労力を要します。
コンテンツ制作者がネイティブ並みに30カ国ぐらい喋ることができて、且つデザインセンスが抜群で、コーディングも問題なくこなし、時にはプログラミングもバリバリにできるのであれば話は別ですが、多分そんな人は世界中のどこにもいません。
(正確に言うと、ツールを使う事でコンテンツ制作者が自分で翻訳する作業はできます。そのツールについては後ほどご説明します。)
第1の選択肢が取れないとなると、取りうる選択肢は「外部に委託して翻訳してもらう」ということになります。
翻訳をするための方法その1:外部企業への委託
外部に委託する場合、まず考えられるのは、多言語WEB化をサービスとして提供する企業に委託する方法です。
外部企業も、ピンからキリまであります。例えば、単に翻訳してくれるだけの企業もあれば、企画、コンテンツ作成も請け負ってくれる企業、中には、WEBサイトのセキュリティ設定、集客戦略(SEO)についてアドバイスしてくれる企業もあります。
こうした企業を使うメリットとしては、
・翻訳者のスキルレベルが高く、意味の通じる翻訳をきちんとしてくれる。
・ノウハウがあるため、企画、コンテンツ制作などを委託する場合、かなりの集客を期待できる
・継続してサポートを受けることにより、集客が落ちることなく新たなコンテンツを発信できる
といった点が挙げられます。
逆に、デメリットとして挙げるとすれば、費用が高い、という点です。
企業へ委託するので当然と言えば当然ですが、個人のWEBサイトだった場合、企業へ委託するのはいささか(というかかなり)費用がかかりすぎます。
【翻訳をするための方法その2:クラウドソーシングの利用】
次に考えられる方法としては、「クラウドソーシングを利用する」を挙げることができます。
コストとしては企業へ委託するよりもはるかに低コストで翻訳作業をしてもらうことができます。
ただし、ソーシング先の個々の能力によるところがあるため、期待とは違うアウトプットが出てくる可能性があります。
更に、複数のソーシング先を使用した場合、翻訳にばらつきが出てサイト全体としての整合性が取れなくなる可能性があります。(依頼主にはこのあたりのコントロールが求められます。)
【翻訳をするための方法その3:ツールの利用(自力で翻訳)】
「外部企業への委託」、「クラウドソーシングの利用」という手段が取れない場合は、自分で翻訳していくしかありません。
ただし、先ほどご説明した通り、何でもできるスーパーマンはこの世に存在しません。
そこで、ツールの力を借りることになります。良く利用されているものとしてはWOVN、ウェブサイト翻訳ツール(google)、Myサイト、Bablicなどがあります。
Word Pressでコンテンツ制作をしている場合は、プラグインを利用する方法もあります。
どの手段を取るかは、懐事情、どこまで情報を発信したいか、サイトの規模(どのぐらいの人に向けて情報発信したいか)といったところに拠ります。実情と照らし合わせて考えていく必要があります。
多言語WEBサイトはサイトごとの言語の違いではあるのですが、様々な事を考慮していく必要があります。
それだけに大変ではありますが、国を越えた繋がりを自分で構築していく、これが多言語WEBサイトの醍醐味であり、面白さなのではないでしょうか。
多言語WEBサイトの構築はやりがいがあります。ぜひチャレンジしてみてください。
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