『Google翻訳』サービスとは?
Googleには入力した文章を他の言語に翻訳する『Google翻訳』というサービスが存在します。
ですがウェブサイトの内容を翻訳したい場合、任意の部分をコピー&ペーストで入力する必要があります。
また一度に5000文字までの翻訳しか対応しておらず、文字数の多いページを翻訳するのには向いていません。
そこで自身の作成したウェブサイトを他の国の人にも簡単に読んでもらえるように、ウェブサイトに組み込める翻訳ツールが『Googleウェブサイト翻訳ツール』です。
これを使用することで、読者側が数クリックで簡単にそのページを母国語に翻訳して読むことができます。
Googleウェブサイト翻訳ツールのメリット
外観を保ったまま翻訳される
通常のGoogle翻訳を使った場合、文章を翻訳ページに切り貼りする必要があるため、画像や動画に対する注釈の場合その翻訳の示す画像や動画を参照しながら翻訳文を読むことができないので不便です。
ブラウザを分割したり、異なるブラウザを使用すれば一つのモニターで見ることも可能ですが面倒なことには変わりありません。
ですがGoogleウェブサイト翻訳ツールをあらかじめ自サイトに組み込んでおけば、画像を含むウェブサイト内のオブジェクトに対応した文章が、外観(デザイン・体裁)を保ったまま翻訳されます。
翻訳された文章がどの画像や動画の注釈なのかがわかりやすいので、読者にとっては非常に読みやすくなります。
他言語に翻訳したページを用意する必要がない
海外のサイトで多くの人が訪れると分かっている場合、大抵母国語と英語のページをそれぞれ別に用意していることがあります。
日本では日本人用の日本語のページと、他外国人用に英語のページを用意しているサイトなどがあります。
文章量が少なければそれでも良いのでしょうが、サイト内の情報が多い場合それを全て任意の言語に翻訳するのは非常に大変です。
また英語以外にも翻訳ページを用意したい場合、その分別にページを作成する必要があるため、かなりの労力を必要とします。
Googleウェブサイト翻訳ツールを自身のサイトに組み込んでおけば、読者側がそのツールを使って翻訳した文章を読めるので、別途他言語への翻訳や専用のページを用意する必要がなくなります。
国外のユーザーへ情報を届けることができる。
日本語の情報では基本的に日本人にしか情報を届けることができませんが、様々な国の人へ有用な情報を届けることができれば読者数も増えますし、その情報を得たいと思っている人にも有益です。
有益だと判断されればSEOにも効果がありますし、他の情報を閲覧してくれるユーザーも獲得しやすくなります。
下世話な話になるかもしれませんが読者数が増えれば広告による収入も得やすくなりますし、収入に繋がればサイト維持にかかるコストの低減へ繋げることもできます。
翻訳の労力が減り、読者側にもメリットがあるGoogleウェブサイト翻訳ツールですが、デメリットがないわけでもありません。
Googleウェブサイト翻訳ツールのデメリット
正確な翻訳が難しい
英語をかじったことのある人が、少しGoogle翻訳を使ってみたことがあれば分かると思うのですが、厳密かつ正確な翻訳がなされない場合も多いのです。
一昔前の翻訳ソフトに比べればかなりマシにはなっていますが、日本語の『てにをは』が適切に用いられなかったり、長い文章を翻訳すると翻訳時に主語と目的語が入れ替わってしまったりすることもあります。
ウェブサイトに書かれている内容の概要をつかむ程度であれば有用ですが、正確な記述が必要な文章を翻訳するのには実は向いていません。
あくまで機械的な翻訳がなされるだけで、正確な翻訳や的確な意訳がなされるわけではないと言うことは覚えておきましょう。
Googleウェブサイト翻訳ツールの提供が既に終了している
実はGoogleウェブサイト翻訳ツールの提供は既に終了しており、新規にウェブサイトに組み込むことができなくなっています。

この発表以前に自身のサイトに組み込んでいる場合であれば、継続して使用することはできますが、Google側がそれも終了してしまえば、いつ使用できなくなってもおかしくない状態となっています。
現在はGoogle Chromeやアドオンを組み込んだFirefoxなどのブラウザ側で目的のサイトを任意の言語に翻訳することができますので、Google側としては「そちらを使えれば不便はないだろう」と判断しているのかもしれません。
Googleウェブサイト翻訳ツールの代替案
デメリットの項目で説明したとおり、現在はこれから作る新規ウェブサイトにGoogleウェブサイト翻訳ツールを組み込むことはできません。
ですが他の方法で同様の仕組みを新規サイトに組み込むことは可能です。
『WordPress』と『Google Language Translator』を利用する
一つは『WordPress』でウェブサイトを作成し『Translate WordPress – Google Language Translator』というプラグインを使用することです。

簡単に説明すると『ブラウザの翻訳プラグイン(アドオン)のウェブサイト版』といったところでしょうか?
これを使用すれば擬似的にGoogleウェブサイト翻訳ツールを再現することができます。
Google翻訳に自分のサイトを翻訳するリンクを設定する
もう一つの方法としてはGoogle翻訳に翻訳したいページのURLを投げることで翻訳する方法です。
こちらはGoogleウェブサイト翻訳ツールや上記の方法のように任意の言語に翻訳することはできませんが、WordPress以外の場所にウェブサイトを作った場合でも利用することができます。
【https://translate.google.com/translate?sl=ja&tl=en&u=】の後に自身のサイトのURLを追加することで、指定した言語に翻訳したページを読むことができるようになります。
例:【URL】を日本語から英語に翻訳するなら以下のように指定
【URL】https://translate.google.com/translate?sl=ja&tl=en&u=https://logtalife.com/
sl=、tl=にja(日本語)en(英語)以外の言語を指定すれば他の任意の言語への翻訳も可能です。
スクリプトを用いてsl=、tl=を任意に変更できるようにすれば、複数言語への翻訳も実装可能です。
ウェブサイトのマルチ言語化に取り組んでみよう!
サービス終了となってしまった『Googleウェブサイト翻訳ツール』ですが、既に利用している人ならば継続利用は可能ですし、代替案を使えば似たような仕組みを実装することは可能です。
ここで紹介した代替案などを上手く使って、ウェブサイトのマルチ言語化に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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