DXリテラシーとは。
DXとは。
DXはデジタルトランスフォーメーションを略したもので、デジタルテクノロジーを使って、その会社の全てを大きく変革させ、他社と大きく差をつけることを指します。
リテラシーとは。
日本語直訳では『読み書きできる能力』という意味ですが、社会におけるリテラシーでは『物事を正しく理解し応用する能力』という解釈となります。
すなわちDXリテラシーとは、DXに関する知識はもちろん、その必要性を正しく理解し、長いスパンをかけて目標とする所まできちんと達成していく力のことで、企業のDXを進めるために欠くことのできない能力です。
具体的に、デジタル技術に関する能力、ビジネスモデルを創造する能力、、DXの必要性を浸透させる能力、などがあります。
デジタル技術に関する能力
デジタル技術に関する知識を持つことはもちろん、その会社が抱えている課題や問題の解決、仕事の効率化や見直し、発展していくための事業拡大など、それぞれのポイントに合致したデジタル技術を考え、構築する能力が必要です。
ビジネスモデルを創造する能力
課題や問題の解決後、仕事の効率化につなげ、効率化の先に新たな仕事内容が展開します。課題や問題を好転させ、次のステップへ発展させる眼力が必要です。
DXの必要性を浸透させる能力
企業のDX化は社員やDX人材が、その必要性を理解していても、前には進みません。DXは始まったばかりなので、その素晴らしさに多くの人がまだ気づいていない状況だからです。根気よく続けていくことによって徐々に浸透していくでしょう。
DXリテラシーとITリテラシーの違い
よく似た言葉なので同じような意味なんじゃないのと思う人も多いようですが、関係性はあるものの、その意味には明確な違いがあります。
ITリテラシーとは、デジタルテクノロジーそのものに関する知識と、それらをコントロールするための能力を合わせた物のことです。
これに対し、DXは組織全体の変革を進めていく一連の活動の事を指します。DXリテラシーには会社組織やビジネスそのものを変えていくための知識・能力が含まれており、その手段の一つとしてデジタル技術が用いられます。
DXリテラシーの中の一つがITリテラシーと言えるでしょう。
DXリテラシーの必要性
最近、会社のDX化推進の動きが加速してきました。他社との差別化や競争力のグレード化、過去のビジネスモデルからの脱却、日々変化するお客様のニーズに素早く対応する瞬発力などのために、DXリテラシーが求められています。そのための強力な武器となるDXリテラシーの必要性が高まってきています。
DXは、お客様のニーズに素早く対応する瞬発力として、消費者の生活をかなり変化させてきました。キャッシュレス決済やスマートフォンを持って移動しながら楽しむデジタルコンテンツ、ネット通販などです。これらのサービスは日進月歩でしょう。そのため、消費者のニーズに素早く対応するには、DX化が欠かせないのです。
DXリテラシーを身につけるための課題
DXリテラシーとはデジタル技術に関する能力、ビジネスモデルを創造する能力、、DXの必要性を浸透させる能力について理解することでした。
しかしすべての会社が実績を上げ、成功しているわけではありません。結局、何から始めたらいいのか、どこまで突き詰めて考えればよいのか、はっきりした答えがないのが実際です。
ここでDXリテラシー身につけるための課題点を挙げます。
- 会社が達成しようとするゴールがぼやけていることです。
DX化に着手したものの、的となる分野がぼやけたままでは、矢を射る事ができません。これは互いの考えが並走するため、DXリテラシーを身につけるための教育がブレたりズレたりするためです。会社の目指す先のものに照らし合わせた教育でなければ意味がないのです。 - 企業ごとに課題や問題は異なるということです。
DXリテラシーの科目を全て教育するには、膨大な時間と人手が必要です。また、先人のやり方を真似ても、必ずしも成功するとは限りません。会社によって向き・不向きはあります。会社が抱える課題や問題は千差万別であり、全ての仕事内容に適応するわけではないのです。
各々の会社が抱える問題の解決に焦点を当てたDXリテラシーの教育を実施しなければ、成功への道は遠いでしょう。
社員全体のDXリテラシーを高めるためのポイントです。
- 課題や問題を見つける感覚を敏感にさせる。
仕事の効率化や、事業を発展させるヒントは、普段の職場の中にあります。常日頃から仕事の流れを把握し分析するようにして、課題や問題を発見するクセをつけましょう。 - ITの情報を収集させる。
どのようにITを使えばいいのか、その特徴はどんなものなのかなど、ITについて情報を収集するクセをつけましょう。自分が身につけたIT力は、課題や問題を解決するのに大きな武器となります。 - 当事者意識を持たせる。
会社に存在する課題や問題を、常に自分の問題だという意識を持つことが大切です。当事者意識を持つことで、他部署から情報を貰ったり、逆にあげたりできます。 - 人を巻き込む推進力を養う。
会社全体をも動かす大きな取り組みですから、常に関係者と情報共有し、たくさんの人を巻き込みながら進めることが大切です。 - 柔軟な思考と粘り強い思いを持つ。
DXを推進していると、様々な問題に直面し、落ち込むことでしょう。ですが一度や二度の失敗であきらめず、好転に持っていくような粘り強い心が必要です。
まとめ
今日の社会情勢に素早く対応するために、DX化が推進されている事を書きました。
ですが、お客様のニーズは留まるところを知りません。さらにハイレベルな対応が求められるような未来になるかも知れないのです。
そういう意味でも最近のDX化は、会社を未来に存続させるための第一歩だと言えるでしょう。会社の姿勢が問われているのです。